世界には様々な国旗が存在し、中には他国の影響を受けてデザインされたものも多くあります。
フランス国旗は中でも他国に多くの影響を与えた国旗の一つで、『フランス国旗の影響を受けた』とされる国旗はいくつか見つかります。
面白い共通点を持つ、フランス国旗を元ネタとした国旗を一覧でまとめました。
フランス国旗の影響力が広まった理由
多くの国は数百年遡ると別の国であったり、他の国の一部であったり。まだ現在の形になっていないケースが多いのですが、フランスは900年代にはフランス王国として形を成していました。
それだけ古い歴史を持つ国であるため多くの国に影響を及ぼせたと考えられます。
また「イタリア国旗の由来」を見てみるとわかりますが、強い軍事力も持っていたため世界にその名を広めたというものあります。
【アンドラ】フランス・スペインから影響を受けた国
アンドラはフランスとスペインの間に存在する国で、歴史的に両国から影響を受けてきた国でした。
そのため現在の国旗を形成する際、フランス・スペイン両国の色を採用し国旗を制定しています。
【イタリア】ナポレオン侵略に伴い現在の国旗の形になった
イタリア国旗はフランス国旗の青色を緑に変えたものが採用されています。しかしなぜそのようなことが受け入れられたのでしょうか?
フランスの将軍ナポレオンは当時オーストリア支配下にあったイタリアを侵略しました。
イタリア市民からするとそれは解放に近く、そのためフランス国旗を元とした国旗デザインが受け入れられました。
【ベルギー】フランス支配下時代が影響
ベルギー国旗に使われている三色はブラバンド公の紋章に由来しており、縦3色のデザインはフランス国旗からの影響によるところです。
黒黄赤の3色が使われるようになったのは1790年頃のことで、当時はまだ横3色国旗でした。
それが1792年よりフランス支配下に入り、1830年に独立を果たすと1831年より現在の縦型3色のデザインに変更されました。
このことよりベルギー国旗は、フランス支配時代の経験によりフランス国旗の影響を受けたわけです。
【ルーマニア】フランス革命に共感
ルーマニアの人々は革命によって市民の権利を勝ち取ったフランスの人たちに深く共感し、フランス国旗のデザインを参考にしました。
ただし国旗の色もフランス国旗を参考にしたと言われますが、ルーマニアの前身であるモルダビア公国とワラキア公国それぞれを表すために青黄赤の3色が選ばれたとする説も存在します。
※フランス国旗とモルダビア・ワラキアどちらの説も両立すると考えることも可能です。
【コートジボワール】フランスとニジェールから影響
コートジボワールではフランス国旗から縦三色のレイアウトを、ニジェール国旗から配色の影響を受けた国旗が使われています。
フランスの影響を受けた理由としては1844年にフランスが入植を開始し、1893年にフランスの植民地となった背景が存在します。
【チャド】フランス支配の過去が影響
チャドは1900年よりフランス支配下にあった国で、その影響により現在の国旗の形になりました。
なおチャドの国旗は前述したルーマニア国旗と瓜二つで、青の色の濃淡が若干違う程度です。(チャドのほうが青が濃い)
チャドが国旗を制定した当時、ルーマニア国旗の中央には国章が描かれていたのですが、1989年よりなくなり瓜二つの国旗となってしまいました。
【マリ】フランス支配の過去が影響
マリもチャドと同じく1892年よりフランス支配下にあった国で、その影響により現在の国旗の形になっています。
ちなみに1950年頃使われていた国旗はフランス国旗に使われている色がそのまま使われていました。
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