ウェールズの国旗(域旗)

ウェールズの国旗

ウェールズは現在、イギリスを構成する一地域です。

イギリスはウェールズ・イングランド・スコットランド・アイルランドから構成される国ですが、そのうちウェールズのみユニオンジャックに国旗が反映されていません。

ウェールズ国旗の基本データ

国旗縦横比3:5
使用年1959~

使用年については後ほど補足します。

ウェールズ国旗の説明

ウェールズ国旗に描かれた赤いドラゴンは『Y Ddraig Goch(ア・ズライグ・ゴッホ)』と呼ばれるものです。

背景の白と緑のうち、緑は野原を示したもので、つまりは赤い竜が野原の上にいるデザインとなっています。

この白と緑はウェールズを発祥とするテューダー家で使われた薔薇の紋章から来ているというのが通説です。

ウェールズ国旗の起源

ウェールズ国旗が正式に制定されたのは1959年のことです。

しかし、ウェールズ国旗の原型となったものはそれ以前から存在していたとするのが一般的な考えではあります。

多くの場合言われるのはアーサー王伝説から来ているというものです。

  1. ゲルマン系のサクソン人・アングル人はローマ軍の軍旗に描かれたドラゴンを真似し、自分たちの軍旗として使うことがあった
  2. ローマ軍はブリテン島と呼ばれる場所から撤退、そこにいたブリテン人はローマ軍の軍旗を使い始めた
  3. ローマ軍撤退後、サクソン人やアングル人がそこに渡来、そこでブリトン人とサクソン人の戦いが始まる
  4. ブリトン人は赤い竜(ローマ軍軍旗由来)、サクソン人は白い竜を象徴としぶつかった

という伝承で、このことから赤い竜を最もさかのぼった場合アーサー王伝説ではなく、ローマ軍の軍旗からだという主張もあります。

またローマ軍が使っていた軍旗は、2世紀頃パルティアで使われていた旗から来ているとも言われます。(ローマ人はこれを”doraco”と呼んだ)

イギリス国旗とウェールズ国旗

ウェールズは1284年にイングランドに併合されます。

その後イングランドは1603年にスコットランドと同君連合を形成、1801年にアイルランドを併合し、現在の『グレートブリテン及びアイルランド連合王国(イギリス)』となります。

現在イギリスで使われている国旗は、イングランド・スコットランド・アイルランドを象徴する旗を組み合わせたものです。

イギリスの国旗

イギリスの国旗

残念なことにそこにはウェールズ国旗の姿はなく、イギリスの構成地域の中で唯一国旗にデザインを取り入れてもらえませんでした。

仲間外れになった理由は、ウェールズのみ併合されたタイミングが非常に早かったからというのが通説です。

ウェールズ国旗をイギリスに取り入れたとしたら?

2007年頃、『デイリー・テレグラフ』と呼ばれるイギリスの新聞が「もしもウェールズの国旗がユニオンジャックに取り入れられたとしたら?」という題材で募集をかけ、投票による順位付けを行いました。

その結果1位・2位ともに日本のアニメーション作品を題材としたものがランクインし一時話題となったことがあります。

※画像をタップで大きく出来ます。

  • ウェールズデザインを取り込んだと主張するグレンラガン元ネタ国旗投票1位の旗
  • ウェールズの上にルイズ投票2位の旗

引用:デイリー・テレグラフの記事より

見る人が見ればわかりますが、

  • 投票一位:天元突破グレンラガンに登場するグレン団モチーフ
  • 投票二位:ゼロの使い魔のルイズを元ネタとしたデザイン

と、それぞれアニメーション作品が基になっています。

また投票2位の作品は匿名掲示板2chに投稿されたものでもあったため、日本国内で話題となりました。

ウェールズ国旗の関連リンク

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